桜の便りが各地から届く今日このごろ、4月に入りお花見シーズンとなりました。当院も、早いもので開院して2ヶ月が経とうとしています。
今日は、そんな春にお困りの方が多い、花粉症などのアレルギー症状について、お話させていいただきます。
春は花粉やホコリなどのアレルゲンが舞いやすい季節です。アレルギー症状の予防や対処法について知っておくことはとても重要なことです。
アレルギー症状の予防
- 花粉対策
春になるとたくさんの花粉が飛んでいます。外に出るときはマスクをつけたり、帽子をかぶったりすると、花粉を吸い込むのを防ぐことができます。また外から帰ったらすぐに手を洗ったり、服を洗ったりすると、部屋に花粉を持ち込まなくて済みます。
- 部屋の掃除
室内では、部屋をきれいに掃除して、ホコリやカビを取り除くと良いです。とくに布団やぬいぐるみなどは掃除機をかけて、ホコリを取り除くようにしてください。
- 健康な食事と体力づくり
元気な体はアレルギーにも強くなります。毎日たくさんの栄養のある食事を心がけ、体を健康に保つことが大切です。また運動して体を動かすと、免疫力もアップするため、アレルギーに負けない体を作ることができます。
アレルギー症状の対処法
- 薬の使い方
アレルギー症状がでたら、医師や薬剤師に相談し、薬を飲むと、くしゃみや鼻水が減って、楽になります。ただ薬には副作用がありますので、医師や薬剤師の説明をしっかり聞いてから使用するようにしてください。
- こまめな手洗いとうがい
アレルギーの時は、鼻水や目のかゆみが辛いです。そんな時は、こまめに手を洗い、うがいをして、花粉やホコリを体の外に出しましょう。
- からだを温める
アレルギーの症状で身体が冷えることもあります。身体を温めるために、お風呂に入ったり、温かい飲み物を飲んだりして、体を温めましょう。
- 運動で筋力と体力をつける
アレルギー症状を予防するために効果的な運動
- 有酸素運動
有酸素運動は、心臓や血管を強化し、全身の免疫機能を向上させる助けになります。例えば、ウォーキングやサイクリングなどの有酸素運動により、下半身の筋肉量が増えると基礎代謝が上がります。ふくらはぎの筋肉が収縮・弛緩を繰り返すことで、静脈の血液は心臓に戻り、血液循環を促進し、体内の炎症症状を抑えるのに役立ちます。さらにウォーキングは自律神経を整える運動でもあるため、これにより、アレルギー反応を軽減する効果が期待できます。
- ストレッチ
筋肉の柔軟性を高めるストレッチは呼吸器系の機能を改善し、気管支の収縮を緩和するのに役立ちます。とくにヨガやピラティスのような全身のストレッチを行うことで、体の緊張を解きほぐし、アレルギー症状を和らげる効果が期待でします。
オススメのストレッチ
- 胸郭のストレッチ
・背伸び:背筋を伸ばして立ち、両手を上に伸ばします。手を天井に向けて引っ張るように背中を反らせ、胸を広げます。このポーズを保持し、深呼吸をして胸郭を広げます。
- 肩と首のストレッチ
・背中で手を組む:立ち姿勢で肩を後ろに引き、両手を背中で組みます。胸を開きながら肩甲骨を引き寄せ、首や肩のストレスを解きほぐします。
- 側面のストレッチ
・側屈伸展:立ち姿勢で片手を上に伸ばし、反対側に体を傾けます。側腹部や背中を感じるまでストレッチし、反対側も同様に行います。左右交互に行うことで、体の側面の筋肉を伸ばし、呼吸を深めます。
- 呼吸法
アレルギー症状によって呼吸が制限されることがありますが、深い呼吸をすることで気道を広げ、呼吸を楽にすることができます。呼吸法を練習することで、気管支の収縮を緩和し、アレルギー反応を軽減することが期待でいます。
これらの予防と対処法を実践すると、アレルギー症状を軽減することができます。
またアレルギー症状の予防で紹介した運動は、アレルギー症状を予防するだけでなく、全身の健康を促進する効果もあります。ただし、運動を始める前には医師や理学療法士などの専門家に相談し、個々の状態にあった運動プログラムを立てることが重要です。